ペットのデンタルケアについて

犬や猫をはじめ、ペットを家族の一員として迎えているご家庭は少なくありませんよね。
過去にはペットの健康面に大して気をつけていなかった時代もありましたが、現在は「健康で長生きしてほしい」と日頃からケアを心掛けている方が多いでしょう。
例えばペットのデンタルケアに関しても様々なグッズが販売されていますし、定期的にプロによるケアを受けさせることも珍しくなくなっています。
今回はそんなペットのデンタルケアについて、詳しく見ていきましょう。
犬や猫にも多い歯周病
人間の口内のトラブルとしてよく知られる歯周病ですが、実は犬や猫など、人間以外の動物でも発症することが多い病気です。
口内の細菌が歯を溶かしてしまうのが虫歯であるのに対し、細菌が歯茎に炎症を起こしたり歯を支える歯槽骨と呼ばれる骨を溶かしたりするのが歯周病で、人間でも犬や猫でも同じような症状が現れます。
犬や猫以外でもオオカミやウマ、サルなど様々な動物が歯周病にかかる可能性があります。
とはいえ犬や猫などのペットは何か異変があってもそれを自身の言葉で伝えるということはできませんから、飼い主が気を付けてあげなければなりません。
普段からこまめに口内を確認し、歯周病の初期症状である歯茎の腫れや出血がないか注意して見るようにしましょう。
細菌の塊である歯垢や歯石が溜まっていると口臭がきつくなる傾向にあり、これも歯周病の症状の一つとされています。
猫の場合はよだれが多くなるのも歯周病の可能性があります。
歯周病の進行度合いによっては鼻腔が炎症を起こし鼻水やくしゃみが出るようになったり、皮膚に穴が開くこともあります。
おかしいと思うことがあれば早めに病院に連れていってあげましょう。
虫歯や歯周病は人からペットにうつる?
虫歯も歯周病も口内の細菌が原因となって引き起こされますが、この細菌が人間同士でうつるというのはご存知の方も多いと思います。
では人間から犬や猫などのペットにもうつってしまうのでしょうか。
実は動物の歯周病は人間からうつった細菌が原因であると言われており、人間と接触する機会が多いペットは歯周病のリスクが高くなっているのです。
犬や猫以外の動物も歯周病にかかるというお話を先ほどしましたが、それらの動物も例えば動物園や牧場などにいて人間と接触があることが歯周病を発症する原因となっています。
ただ同じく細菌が原因となる虫歯に関しては、歯の形や口内環境の違いから犬や猫では発症する可能性は低いと言えますね。
歯科衛生士は動物のスケーリングはできません!
人間の場合、虫歯や歯周病の原因となる歯垢や歯石は日常的に歯磨きなどのセルフケアを行うことである程度取り除くことができます。
ただ完璧に取り除くのはなかなか難しいため、定期的に歯科医院へ行ってプロのケアを受けるようにしたいですね。
歯科医院では歯科衛生士が歯垢や歯石を除去するための専用器具を使い、すみずみまで綺麗にしてくれます。
歯垢や歯石の除去をスケーリングと呼びますが、では人間のスケーリングを行っている歯科衛生士は犬や猫などの動物のスケーリングもできるのでしょうか。
答えは「できない」です。
犬や猫のスケーリングは麻酔をしたうえで獣医師が行わなければならないと法律で定められており、「麻酔をしない」「獣医師でない者が行う」ものは違法です。
「麻酔なしの方が気軽だし負担も少ないのでは?」と思われるかもしれませんが、ペットを危険にさらす行為ですので絶対にやめましょう!
人間のスケーリングを担当する歯科衛生士も様々な医療行為を行います。
そのため歯科衛生士は国家資格とされており、業務に必要なスキルを身に付けるために専門学校などの養成校での3年以上の学習も義務付けられています。
JR大阪駅や各線梅田駅にあるなにわ歯科衛生専門学校もそんな歯科衛生士の養成校の一つで、最新の機器を使った実践的な実習を重視したカリキュラムを用意しています。
国家試験対策に力を入れるのはもちろん、就職に関しても学生一人一人の希望や個性を踏まえてきめ細かくサポートしますのでご安心ください。
歯科医療事務や介護の資格取得を目指すダブルライセンス制度や、最新の歯科医療を体験できる海外研修も取り入れており、歯科衛生士としての可能性も広がります。
夜間部も設けていますので、仕事を続けながらの資格取得も可能です。
スケーリングなどを体験できるオープンキャンパスも定期的に開催していますので、ぜひお気軽にご参加ください。
歯科衛生士を目指すなら、なにわ歯科衛生専門学校をぜひおすすめします。


