歯科衛生士は「歯科予防処置」「歯科診療補助」「歯科保健指導」の3つの業務を担う国家資格です。
とはいえ歯科衛生士はこの三大業務だけしか行っていないというわけではなく、他にも様々な雑務を行っています。
歯科衛生士は三大業務をはじめ日々どのような業務を行っているのでしょうか。

歯科衛生士の三大業務とは

まず歯科衛生士の三大業務ですが、特にイメージしやすいのは「歯科診療補助」でしょうか。
歯科診療補助は器具の準備や手渡し、バキュームによる唾液などの吸引、使用した器具の洗浄など、歯科医師がスムーズに診療を行えるよう様々な形でサポートを行うものです。
歯科医師の指示の下で治療を行う場合もあります。
次に「歯科予防処置」は、専用の器具を使って歯垢や歯石を取り除いたり、虫歯予防効果のある薬剤を塗布するといった業務です。
虫歯や歯周病の原因となる歯垢の除去は歯磨きなど日々のセルフケアが重要であるのはもちろんですが、完璧に取り除くのは難しく、定期的に歯科衛生士による処置を受けることが望ましいと言われています。
実際にクリーニングを伴う定期検診を受けているという方も多いのではないでしょうか。
そして「歯科保健指導」はそれぞれの患者さんに合わせてセルフケアの方法を指導するものですね。
歯の磨き方をはじめ、食事の内容や嚥下機能改善のトレーニング方法など、幅広くアドバイスをしています。

三大業務以外の“雑務”はどんなものがあるの？

歯科衛生士の多くは歯科医院で働いていますが、上記の三大業務を行う中で細々とした雑務も発生します。
例えば院内の清掃や受付対応などですね。
このような業務は基本的には歯科助手の担当ではあるものの、歯科助手も他の業務で手一杯になっていることは当然ありますし、歯科医院によっては歯科衛生士が歯科助手の仕事を兼任する場合あります。
またスムーズに診療を進めるためには材料の在庫管理や技工物の管理もきちんとしておかなくてはなりません。
効率よく作業ができるように動線を考えて棚を移動させるなど院内を整備する、新人教育などに活かせるマニュアルを作るなどといったことも雑務と言えます。

“雑務”は診療をスムーズにする大切な仕事

歯科予防処置や歯科診療補助、歯科保健指導といった業務は、歯科衛生士の資格を持っているからこそできる業務です。
とはいえ歯科医療は歯科医師や歯科衛生士、歯科技工士、歯科助手などと協力して行うものであり、「自分は自分の業務しかしません」という姿勢では上手くいきません。
「自分の仕事ではないから」と雑務を放置していては、本来の業務に差し障りが生じることだってあるでしょう。
たとえ本来は業務外といえるようなことも、診療をスムーズに進めるためには積極的に片づけていかなければならないのです。
そういった意味では厳密には業務外である雑務も、広い意味では本来の業務の一環とも言えるかもしれませんね。

歯科衛生士の三大業務では患者さんに対して医療行為を行うことになりますので、専門的な知識や技術が必要です。
そのため歯科衛生士になるにはまず養成校で3年以上学び、卒業後に国家試験を受け合格することが義務付けられています。
歯科衛生士の養成校には専門学校や大学、短大などがあり、なにわ歯科衛生専門学校もその一つです。
大阪の梅田にある本校では、学生同士で歯科衛生士役と患者役を交互に務めながら実習を行うなど、多くの実践的な実習を通して現場で即戦力として活躍できる力を鍛えられます。
介護や歯科医療事務の資格取得も目指せるダブルライセンス制度も取り入れていますし、海外研修では最新の歯科医療に触れられます。
国家試験対策に力を入れるだけでなく、資格取得後の就職に関してもきめ細かいサポートを行っていますのでご安心ください。
仕事を続けながら歯科衛生士を目指したい方のために夜間部も設けています。
JR大阪駅や各線梅田駅から徒歩8分とアクセスも抜群で、通学の負担も少なくて済むでしょう。
定期的に開催しているオープンキャンパスではスケーリングなど歯科衛生士の仕事を体験できますし、平日は個別見学も可能です。
歯科衛生士を目指すなら、なにわ歯科衛生専門学校で一緒に頑張ってみませんか？