綺麗な白い歯に憧れる人は多いですよね。
ドラッグストアなどでもホワイトニング効果を謳ったケア用品をよく目にしますが、実際どの程度効果があるものなのでしょうか。
今回はホワイトニングケア用品のうち、歯磨き粉について詳しく見ていきましょう。

歯磨き粉で歯は白くなる？

そもそも歯は本来何色をしているかご存知でしょうか。
歯は一般的には神経と呼ばれる歯髄を象牙質が包み、さらにその象牙質をエナメル質が覆うような構造になっています。
最も外側にあるエナメル質は半透明、その内側にある象牙質は黄色味がかった白色をしており、象牙質の色が透ける形になっていますので、実は歯は真っ白ではないのです。
エナメル質の厚さには個人差がありますが、加齢と共に薄くなる傾向があり、エナメル質が薄くなるほど象牙質の色が透けて黄色く見えやすくなります。
また抗生物質などの影響による色素沈着や飲食物による着色が起こることでも、歯は変色します。
この「飲食物による着色汚れ」を除去する効果が期待できるのがホワイトニング歯磨き粉です。
つまり「歯についた汚れを落とすことで歯本来の色を取り戻す」のがホワイトニング歯磨き粉ということになります。
そのため歯本来の黄色味がかった白色以上の白さを求める方にとっては、ホワイトニング歯磨き粉では物足りなく感じてしまうかもしれませんね。

歯を白くする効果がある成分のいろいろ

ホワイトニング歯磨き粉に含まれる、歯を白くする効果のある成分を具体的に見ていきましょう。
まず「ポリリン酸ナトリウム（短鎖ポリリン酸/EXポリリン酸/分割ポリリン酸）」や「ピロリン酸ナトリウム」「メタリン酸ナトリウム」は歯の表面の汚れを取り除き着色汚れを解消してくれる成分です。
また「ハイドロキシアパタイト」は歯の表面にある細かな傷を埋めてなめらかにすることで、新たな汚れを付きにくくしてくれます。
煙草のヤニには「ポリエチレングリコール」が効果的です。
歯の汚れを落とすという意味では「リン酸カルシウム」や「酸化アルミニウム」をはじめとする研磨剤も効果があると言えますが、研磨剤の含有量が多い歯磨き粉はエナメル質を傷つける恐れがありますので使用する際は注意が必要です。

自分に合ったものできれいな歯をキープしましょう

ホワイトニング歯磨き粉には上記のようなホワイトニング効果のある成分に加え、虫歯や歯周病、口臭などに効果のある成分が含まれているものもあります。
自分に合ったものを探してみましょう。
迷った場合は歯科医院での定期健診の際に歯科衛生士に相談してみてください。
またより本格的にホワイトニングを行いたいという場合も、まずは歯科衛生士に相談しましょう。
歯垢や歯石など歯の汚れを除去するクリーニングを定期的に受けるだけでも効果がありますし、歯科医院なら高い漂白効果が得られる薬剤を使用したホワイトニングも可能です。
セルフケアに加えて歯科医院でプロのケアを受ければ、より一層きれいな白い歯を手に入れることができますよ。

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