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予防歯科の本場、フィンランドの歯科医療


 

近頃は日本でも虫歯や歯周病になってから対処するのではなく、虫歯や歯周病にならないよう日頃から積極的にケアするという予防歯科の考えが一般的になりつつあります。
予防歯科の考えが特に進んでいると言われているのがフィンランドで、そのフィンランドで虫歯予防として取り入れられているのがキシリトールです。
キシリトールは日本でもガムなどに配合されておりご存知の方も多いと思いますが、今回は改めてキシリトールについてお話ししましょう。

 

 

キシリトールについて

そもそもキシリトールとはなんなのでしょうか。
キシリトールとは糖アルコールと呼ばれる甘味炭水化物の一種で、野菜や果物にも含まれている成分です。
食品によく使われるマルチトールやソルビトールも、キシリトールと同じく糖アルコールですね。
ガムなどに配合されているキシリトールは白樺などの樹木からとれるキシランヘミセルロースを加工することで作られていますが、加工して作られたキシリトールと自然界のキシリトールに違いは見られず、同じものと考えて差し支えありません。
キシリトールはいわゆる食品添加物に分類され安全性も確認されていますので、日常的に摂取しても健康に悪影響を与えることはないでしょう。

 

 

「虫歯の発生を防ぐ」キシリトール

虫歯は口内の細菌が糖を元に作り出した酸によって歯が溶けることで起こる疾病ですが、キシリトールをはじめとする糖アルコールは甘味を持ちながらも酸の元になる可能性が低い糖として知られています。
中でもキシリトールは酸を発生させない糖であることに和え、歯の再石灰化を促進させる効果も期待できます。
さらにキシリトールは虫歯の原因となるミュータンス菌の抑制効果があり、虫歯の発生を防ぐとも言われており、細菌の塊である歯垢に含まれる酵素に作用し、酸を作りにくくするとともに酸の中和も促します。
実際にキシリトール入りのガムを毎日摂取することで口内のミュータンス菌が減少したという研究結果もあります。
虫歯を防ぐ効果は十分に期待できると言えるでしょう。

 

 

「除菌」という治療方法

予防歯科で大事になってくるのは口内の細菌を減らす「除菌」という考え方ですね。
口内には無数の菌が存在しますが、それらは「健康に良い菌・悪い菌」と単純に分けられるわけではなく、「良い菌だけを残し悪い菌だけを殺菌する」というようなことは不可能です。
そのため健康への悪影響を減らすには、悪影響を及ぼす菌をなるべく少なくする「除菌」が重要になるのです。
例えば生まれたばかりの赤ちゃんの口内にはミュータンス菌は存在せず、身近な大人から菌が移ることから、スプーンなど食器の共有は避けるべきだとされていました。
しかし顔を近づけて話しかけるなどといった日常的なコミュニケーションでもミュータンス菌が移ることが分かってからは、ミュータンス菌が移るのは仕方がないという前提で赤ちゃんに移る菌の量をなるべく少なくすべく、身近な大人が十分に口腔ケアを行って菌を減らすことが大事だと言われるようになっています。
虫歯を防ぐ効果のあるキシリトールの摂取や、歯磨きやフロスといった日常的なセルフケア、さらに定期的な歯科検診とクリーニングを並行して行い口内の菌を減らせれば、虫歯や歯周病のリスクも小さくできるのです。

 

予防歯科で大事なことの一つが歯垢や歯石を専用の器具を使って除去するクリーニングで、これは歯科衛生士が行っています。
歯科衛生士は国家資格の一つであり、主に歯科医院で歯科医師の診療のサポートやクリーニング、個々に適したセルフケアの指導などを担当しています。
歯科衛生士になるにはまず専門学校などの養成校で3年以上学び、卒業後に国家試験を受けるという流れになっています。
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