保険治療でも「白い被せもの」はできる?
歯が欠けたり、治療で歯を削ったりしたあとには、基本的に被せもので歯を修復します。
被せものはいわゆる「銀歯」と呼ばれる銀色のものが一般的ですが、他にもいくつか種類があります。
目立ちにくい色の被せものもありますが、種類によっては保険が適用されないものもあり、その場合はどうしても費用は高くなりがちです。
ただ白い被せものにも保険適用のものがありますので、気になる方はまずは歯科医院で相談してみましょう
保険適用の白い歯「CAD/CAM冠」とは
白い被せものの一つが「CAD/CAM冠(キャドキャムカン)」です。
CAD/CAM冠はハイブリッドレンジ素材で、プラスチックの一種であるレジンと、陶器であるセラミックから作られています。
コンピュータで作ったデータをもとに削り出すという点も、CAD/CAM冠の特徴ですね。
年月を経て変色や着色が起こる可能性のある素材ではありますが、白過ぎるということもなく自然な色合いですし、詰め物としての硬さも本来の歯と変わりません。
歯科金属が使われていないメタルフリー素材のため、金属アレルギーをお持ちの方も安心です。
2014年に一部が保険適用となり、2024年6月からは保険適用で治療できる歯が増え、条件次第では全ての歯にCAD/CAM冠を使えるようになりました。
他の被せものとの比較
被せものとしてよく使われる銀歯も保険適用です。
金銀パラジウム合金などの金属から作られ、強度が高い点が銀歯の大きなメリットと言えるでしょう。
ただ銀色をしていて目立ちますし、歯や歯茎の変色や金属アレルギーを発症する恐れがあり注意が必要です。
CAD/CAM冠にも使われているセラミックだけで作られたオールセラミックは、本来の歯と遜色のない色や質感を持っており、見た目を重視される方におすすめです。
セラミックですから金属アレルギーの心配もなく、生体適合性や耐久性にも優れています。
しかしセラミックを被せるには高い技術が必要ですし、歯を削る面積も他の被せ物より大きくなります。
強度が求められる奥歯には使えないという点もデメリットですし、保険適用外ですから費用も高額になります。
メリットとデメリットを理解して最適な選択を
CAD/CAM冠は、「なるべく費用を抑えて白い被せものをしたい」という方や、「金属アレルギーがある」という方におすすめの被せ物です。
コンピュータなどの機器を活用することで短時間で被せものを完成させられるという点も、CAD/CAM冠のメリットと言えるでしょう。
ただ保険適用ではあっても銀歯よりは費用が高くなる傾向にありますし、色味や質感はセラミックに軍配が上がります。
長年使い続けると変色や着色の心配も出てきますし、強度に関しても、金属やセラミックの方が高いですね。
他の被せ物同様、メリットとデメリットがあるCAD/CAM冠。
まずは歯科医院で歯科医師や歯科衛生士に相談してみてください。
適切に被せものをすることももちろん大事ですが、そのままの美しい歯を保てるように努力することも忘れてはなりません。
虫歯や歯周病の原因となる歯垢や歯石は、日々のセルフケアでの除去を心掛けながら、定期的に歯科医院で歯科衛生士からの処置を受けることも重要です。
専用の器具を使って歯垢や歯石を除去し、虫歯予防効果のある薬剤を塗布することで、虫歯や歯周病のリスクを減らせます。
歯科医院でこうした様々な口腔ケアを担当する歯科衛生士ですが、専門学校などの養成校で3年以上学び、国家試験に合格すれば歯科衛生士として働けるようになります。
なにわ歯科衛生専門学校も歯科衛生士の養成校の一つです。
学生同士で交互に歯科衛生士役と患者役を務めながらの実践的な実習などを通し、歯科衛生士としてより高度なスキルの習得を目指します。
模擬試験などで国家試験対策も万全ですし、就職に関しても学生一人一人をきめ細かくサポートしています。
最新の歯科医療に触れられる海外研修や、介護や歯科医療事務の資格取得を目指すダブルライセンス制度なども取り入れています。
JR大阪駅や各線梅田駅から徒歩8分で通学できますし、夜間部もありますので働きながらでも歯科衛生士を目指せますよ。
歯科衛生士を目指す皆様、なにわ歯科衛生専門学校で一緒に頑張りましょう。