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NSTにおける歯科衛生士の役割

2021年11月04日

 

歯科衛生士の多くは歯科医院で働いていますが、歯科衛生士の活躍の場は他にもたくさんあります。

例えば総合病院や大学病院でも歯科衛生士は働いており、NSTの一員として活動しているケースもありますね。

Nutrition Support Teamの略称であるNSTは、栄養サポートチームとも呼ばれています。

このNSTにおいて、歯科衛生士はどんな役割を担っているのでしょうか。

 

どんなメンバーで構成されてるの?

怪我や病気を治すためには適切な治療を行うことに加え、十分な栄養補給も欠かせません。

栄養が不足していれば治療の効果が得られにくくなりますし、免疫力が低下して他の病気が引き起こされる可能性も高まってしまいます。

患者さんがそれぞれの状態に合わせて適切な形で十分な栄養を摂取できれば、治療の効果も最大限に得られ、回復も早められるでしょう。

そのために医師や看護師だけでなく、管理栄養士や歯科衛生士、薬剤師、介護福祉士、臨床検査技師、セラピストなど、様々な専門家がNSTとして協力し合い、最善の栄養管理を行っているのです。

ただ医師や看護師、管理栄養士の場合は栄養管理における役割もイメージしやすいと思いますが、他の専門家に関しては何をするのかイメージしづらいかもしれませんね。

例えば薬剤師は、患者さんが栄養剤や輸液で栄養補給をした際、薬への影響はないかを確認するなどといった役割があります。

臨床検査技師は患者さんの状態や検査データをもとに、栄養管理へのアドバイスなどを行っています。

それぞれの専門家がそれぞれの専門的視点から、患者さんの栄養状態の改善を目指しているのです。

 

NSTにおける役割について

ではNSTにおける歯科衛生士の役割はどのようなものなのでしょうか。

歯科衛生士は口腔ケアの専門家ですので、NSTでも主に口腔ケアを担当することになるでしょう。

具体的には患者さんの歯や口内の健康状態の確認、歯磨きなどのセルフケアについての指導などですね。

噛んだり飲み込んだりする機能が低下している患者さんの場合は、食べやすいように食事の内容を工夫したり、機能回復のためのリハビリの考案・指導なども行います。

患者さんの状態によっては点滴などで栄養補給することもあります。

しかし点滴では栄養補給はできても食べ物を味わうことはできませんし、「食事をした」という実感も得られません。

十分な栄養を摂るとともに精神的な満足感も得るためには、「自分の口で味わって食べる」ことが重要です。

食事で栄養補給するのはもちろん、患者さんが「自分の口で食べる」という日常を取り戻すためにも、NSTにおける歯科衛生士の役割はとても重要なものなのです。

 

NSTは今後の活動に期待されています!

様々な専門家が協力しながら患者さんの栄養管理を行うNSTですが、高齢化が進めばその存在はより一層重要なものになるでしょう。

入院時だけでなく、病気の予防や健康維持という観点から、NSTによる高齢者への栄養管理指導の需要が高まることは十分に考えられます。

また介護施設においても、より質の高い栄養管理を行うためにNSTの力が求められるようになるでしょう。

そんなNSTに歯科衛生士として参加したいとなると、まずは歯科衛生士の資格を取得しなければなりません。

歯科衛生士は国家資格で、国家試験を受けるには養成校での3年以上の学習が必要です。

JR大阪駅や各線梅田駅から徒歩8分の場所にあるなにわ歯科衛生専門学校も、歯科衛生士の養成校の一つです。

実習用のマネキンやユニットを使った実践的な実習で確実に知識や技術を身に付けられますし、臨床・臨地実習にも多くの時間を割いています。

介護や歯科医療事務の資格取得を目指すダブルライセンス制度や、最新の歯科医療に触れられる海外研修も取り入れています。

国家試験対策や就職サポートも万全ですのでご安心ください。

また夜間部も設けていますので、働きながら歯科衛生士を目指すことも可能です。

オープンキャンパスでは歯科医療用機器を使った実習も体験できますので、ぜひお気軽にご参加ください。

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